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2014年6月 8日 (日曜日)

THE BIG FELLAH 2

第二幕 一場 1981年
9年後。美術館のルエリ。前科者で文化的なこととは無縁そうだと思っていたルエリが美術館にいる。軽口は叩いているものの、その空間がルエリには重要なのかな。一幕の中でも本気で建築士になりたいと言っていた。お調子者のように見えるルエリだけど、実は一番ブレがない。
偶然を装っているものの、カレルマとの再会は、きっと仕組まれたもので、巻き込まれていくのはマイケルだけじゃない。

ニ場 1981年9月14日
いきなりのラブシーンで、初日、コレかヽ(;▽;)ノと一瞬引いた。2度目以降はだいたい慣れたけど。
事前情報で心の準備ができていて良かったかも、と思う。今までになく激しいし、脱ぐし(>_<)
ま、激しいって言ってもなんだか色気はないけども。あれは、ただのニューヨーカーだから!と思っておくf^_^;) けど、あんなに脱がなくてもよくはないかf^_^;) BURNは観ていないので、網タイツとふんどしで多少免疫があったかも!?
熊の芳雄くんと同じような衣装f^_^;) いやー違うのがその衣装のサイズ( ̄▽ ̄)
つまりその、パンツでかっ。当時のことだからそういうものがトレンドだったのかもしれないけど。でも9年前のルエリはトランクス風だったのに。
ラブシーンも、その下着風衣裳のサイズに驚いたおかげで、衝撃が分散されたのだった。これからプロレスか?みたいな。でも2回目に観たときはその衣裳は若干小さめサイズに変更されていた。うわ、サイズが初日と違う!で衝撃が分散されて緩まった(笑)
お相手のエリザベスがまた雰囲気がマイケルと似つかわしく思えなくてそれもいい。
最初に観たときは、明星さんが貫禄あるから、役者さんの実年齢のとおりで、年下の可愛い男にハマってしまうお姉さん、みたいな感じがしてしまったんだよね。なんで僕なのかなぁ、とマイケルが言っているし、ずるずると恋愛関係になっちゃいけないと思ってるというエリザベスのセリフからすると、やっぱりエリザベスの方からマイケルに。役としてはマイケルの方が年上…見えない。
エリザベス、めんどくさい女(笑)私、こういう人、好きなような嫌いなような。理解できる。要領いいようで悪い。不器用。
自分を主張せずにはいられない。正反対のマイケルとはお似合いかもな。

私がここにいるのは、あなたの魂を救うためかもしれない。I might even be here to save yer soul, who knows.


そんなセリフも意味深だけど、無垢な魂は救われない。

浦井くんって、普通の服で近くで見ると細いのに、脱ぐとがっちりしていて重量感というか質感があって、白くて肌が綺麗。シンベリンのとき、背中のラインが綺麗だなぁ、と思ったことを思い出した。
でも色っぽくないの。
しかしマイケル…舞台が進行するのはほとんどマイケルの部屋の中だけ。警察のバグパイプ隊に入ってるとか、野球?サッカー好き?とか、消防士と部屋の中だけの生活ではないのだとは思うけど。恋愛関係に陥るのが、その相手がエリザベスだったのも、アパートの中の小さな生活の中だけで、刹那的というほどでもないかもしれないけど、近くにいたからというだけのような気がしてしまうのだ。でも、このときのマイケルの笑顔だけが、心からの笑顔だった気がする。
と、最初はそう思ったのだけど、回を重ねて観ると、それも上辺だけのような気もしてきた。

コステロが訪ねて来たときに、マイケルがあたふたとエリザベスのブラをポケットにしまうところが、戯曲ではソックスになっていた。ブラの方がわかりやすいけど、戯曲はコトが終わった後でf^_^;) 裸でソファに座っているところから始まっているので、ポケットにしまうものを落とす必要があったわけ…。

結婚したいと思った女性が殺されようとして、やめさせようとはするものの、結局は、命令なんですね、と、思いを飲み込んでしまう。マイケルにとって命令は絶対のもので、疑問を持つ余裕もない。ちょっと違うかな。命令のままに動くのは楽なんだ。
号泣するマイケルを抱きしめて、IRAのメンバーでいたいとは思うけど、嫌なのは殺しちゃうところだ、というルエリの言葉は、マイケルにはどう聞こえたんだろう。

コステロがエリザベスに行き先を告げるのを、躊躇うように、引き延ばしていたように見えたのは、この時点ですでにIRA本部の考えに疑問を持っていたから? 迷っていたんだろうか。話していくうちにエリザベスの言動に危険なもの、というのか邪魔な存在だと結論が出た? それに、マイケルとの関係がなかったら、結果は違ってたんだろうか。

テレビもなさそうなマイケルの部屋、サッカーは当時あまりNYで盛り上がってなさそうな気がするし、二幕のマンUのタオルマフラーはなんで?と思っていたけど、ルエリが一幕でしっかりヒントを言っていた。アイルランド系アメリカ人の間でも、本国同様、ジョージ・ベストはヒーローだったのかもしれない。
戯曲ではジョージ・ベストという名前が出てこなかったと思うので、マンUの補足のために付け加えられたのかも?ただ、年代的にはジョージ・ベストはちょっと合わないような気がするけど?
野球チームの写真が飾られているし、よく見えないけれど、なんとなくテーブルの上に置いてあった雑誌が野球のような気がするから、マイケルは野球をやっていたんだと思う。浦井くんはサッカーやってた、という情報が頭に入っちゃってるけど、マイケルはサッカーより野球が似合いそうに見えるんだよね。
戯曲では、その一幕で野球の写真が飾られていることも書いてあったし。
The apartment much the same, but with the odd improvement, including a Manchester United scarf.
って、二幕でマンUのスカーフというのが出てくるので、意味はあるんだと解釈。
IRAに関わりを持つようになって、流されるようにサッカーに興味を持ったのでは? このマンUのタオルは、好み趣味も影響受けやすい、そんな彼の性質の象徴のような気もした。考え過ぎ?

そんなふうに考えていると、エリザベスに愛していると言っているマイケルの気持ちも、流されて軽く陥った恋愛状態のような気もしてくる。その後のコステロにも、トム・ビリーにもわだかまりがなく、死というものの現実感がない。ただ、部屋の中からいなくなっただけのようだったから。

この事件はマイケルよりもルエリに影響を与えたように思える。ラブシーンは別になくてもいいんだけどf^_^;) この場面は運命を変えられるはずだった重要な出来事だった。ルエリは変わり、マイケルは流された。コステロはどうなんだろう。

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