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2014年6月 8日 (日曜日)

THE BIG FELLAH 6

エピローグ2001年9月11日 マイケルのアパート

朝。
コステロが死んだはずのバスルームで、歯を磨いているマイケルを見ると、やっぱりちょっとぞっとするような気がする。血と脳漿が飛び散ったバスルーム…とか想像してはいかん。コステロの遺体を片付けてお掃除したのはマイケルだよね。
平然とその部屋で日常を過ごしている。

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THE BIG FELLAH 5

第四幕 三場 1999年3月17日 St.パトリックス・デイ

プロローグの1972年から27年後。27年前とは違って、コステロはキルトを着ていない。
このスピーチで29年務めてきた先導役を引退するという。今までジョークを言ってきたが、今日はショッキングな話をしましょう。とコステロは語る。プロローグでアメリカ人であり、アイルランド人である、と言っていたのとは違い、私はアメリカ人です、と言う。なぜ「人間です」というだけではいけないんでしょう。プロローグと対比される変化も、このお芝居で語られたかったことだろうか。
ルエリはそう言えば、アイルランドに帰りたがっていた。
ルエリの居場所はニューヨークではなくアイルランドで、コステロの居場所はアイルランドではなく、ニューヨーク。トム・ビリーもニューヨークに根を張る。
では、マイケルの居場所はどこだったかというと、あのアパートのなかの世界。

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THE BIG FELLAH 4

第四幕 一場 1998年5月 マイケルのアパート

ルエリの表情が違う。アイルランド訛りが抜けて、ニューヨーク訛りになっているらしい。聴きやすくなっているし、戯曲にもはっきり書いてある。ほとんど英語が解らない私でも、読みやすくなっていた。
トム・ビリーはお腹がでっぷりとして、マイケルは髪の毛をあげて髭を蓄えていた。浦井くんは特別若く見える32歳だけど、あんな風貌のもっと老けた32歳もいるし、50代に見えるかと言うとあんまり見えないけど、でも時の経過は感じさせる。服装もおじさんっぽい。

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THE BIG FELLAH 3

第三幕 一場 1987年
マイケルの部屋はソファが変わっていたり、マンUのタオルがなくなり、レコードプレーヤーがたぶんCDに、スピーカーも大きくなってる。壁の飾りも変わってる。そして、舞台を観ていても気付かなかったけれど、
It now seems symbolic, a combination of an act of defiance and a memorial to ELIZABETH.
なんでしょうかね、これは。

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THE BIG FELLAH 2

第二幕 一場 1981年
9年後。美術館のルエリ。前科者で文化的なこととは無縁そうだと思っていたルエリが美術館にいる。軽口は叩いているものの、その空間がルエリには重要なのかな。一幕の中でも本気で建築士になりたいと言っていた。お調子者のように見えるルエリだけど、実は一番ブレがない。
偶然を装っているものの、カレルマとの再会は、きっと仕組まれたもので、巻き込まれていくのはマイケルだけじゃない。

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THE BIG FELLAH 1

作:リチャード・ビーン 翻訳:小田島恒志 演出:森新太郎
2014年05月20日(火)~2014年06月08日(日)世田谷パブリックシアター
内野聖陽:デイヴィッド・コステロ(IRAのNY支部リーダー)
浦井健治:マイケル・ドイル(NY在住の消防士、IRAメンバー)
明星真由美:エリザベス・ライアン(IRAメンバー)
町田マリー:カレルマ(プエルトリコ系の女)
黒田大輔:トム・ビリー・コイル(NY市警、IRAメンバー)
小林勝也:フランク・マカードル(IRA幹部)
成河:ルエリ・オドリスコル(IRAメンバー)

もう、まとめようとか、短く校正しようとか、そういうのは諦めた。

初日は前方席で、言葉の奔流に圧倒され、その言葉を発する役者さんにどうしても目がいってしまったので、それ以外の役者さんのお芝居はあまり目にはいらなかったかもしれない。ストプレはせいぜい観てもがんばって3回かな、と思っていたので、これはキツいかと。持っているチケットの枚数を思い浮かべながら、正直なところ悩んでいた。観終わってからも、どーん、とくる重さをどうしようか。
それが、後からじわじわくる。二回目の三階席は思ったほど遠くは感じず、そして初回で拾えていなかったものを拾いながら観ると、これがどんどん面白くなってくる。そして相変わらずのリピーターと化し、日本語でもないのに読むわけないと思っていた戯曲まで買って読んでしまうという、巡り会えてよかったと思う作品の一つになった。

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